コロナ禍によって、残念ながら多くの飲食店が閉店、撤退を余儀なくされました。結果、空いた物件に意欲的な新店舗が続々と参入しており、そういった店舗は新たなトレンドを取り入れた業態が多い印象です。

近年登場している新業態として、

◆Z世代を意識…華やかさ、映えを意識した横丁やネオ大衆酒場。

◆ジャパンプライド…古き良き和食を現代風にアレンジした業態。

◆本物・極み系…和牛やジビエ、まぐろ、のどぐろといった専門特化型業態。

◆会員制・紹介制…特別感、限定感、ステイタス感の演出。

などが挙げられます。

また、インバウンドが復活した事に加え、円安影響が加わっている事もあり、訪日外国人客の飲食消費に期待が高まる一方で、都市部でも地域によってインバウンドに注力するか否かは異なっている印象です。観光地等はインバウンド集客に一定の効果がありますが、その恩恵を受けにくい地域では、インバウンドに期待するのではなく、別の集客方法・施策を講じていかなければなりません。

外食、中食、内食とますますボーダーレス化して外食にはより「特別感」が求められる時代になりました。ライバルは近隣店舗だけでなく、スーパーマーケットやネット販売会社等、多岐に渡っており、料理のクオリティのみならず、接客や空間演出等がより大事になってきています。

消費者の「あのお店に行こう」という動機付けとして「この店でしか得られない体験」「この店でしか味わえない料理」「この店に来て良かったという忘れがたい満足感」を満たす事が出来るようなお店作りを意識した施策を講じていきましょう！