「馬上盃※ばじょうはい」というものをご存じでしょうか。
馬にまたがったままお酒を飲むための酒器で、持ち手のついたお茶碗のような形をしています。
特徴的な長い持ち手は不安定な馬上でもしっかりと握り込めるようにするために付いています。
酒好きで有名な上杉謙信も愛用しており、戦の時ですらこれで酒を飲んでいたんだとか。
揺れる馬の上で肴も無しでぐびぐびお酒を飲んでいたらひどく酔っぱらってしまいそうなものですが、謙信には酒で乱れたようなエピソードは無く、
軍神と呼ばれる通り戦の戦績もとことん良い訳ですから本当にお酒が強かったんでしょうね。
しかしそんな謙信もお酒が原因で49歳の若さで脳出血で亡くなったそうで、やっぱり体には良くなかったんじゃないでしょうか。
謙信を祀る上杉神社には彼が使った馬上盃の現物もしっかり保管されているそうです。
因みに馬は軽車両扱いですから、現代だったら飲酒運転になってしまいますね。

さて、上杉謙信の話をしたらこのお酒を紹介しないといけません。

謙信の元服名の長尾景虎から名前を取った「越乃景虎」です。
謙信が青年期を過ごした新潟県長岡市（旧栃尾市）で醸される地酒です。
価格もお手頃で飲みごたえのある純米からすっきりとした超辛口まで幅広くラインナップしています。
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